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「新鮮な魚のおいしさを小さいころから知ってほしい」
「お母さんたちに、子どもたちのごはんを前向きに作ってほしい」

「魚屋の嫁」である神田光さんは、そんな思いを込めて親子向けの講座や、ブログなどで魚の魅力を発信。
楽しく子育てや料理と向き合えるように、魚を使ったレシピや調理道具の使い方などを伝えています。

名古屋市出身で約8年間ホテルや飲食店で料理人として働いていた光さん。
4代続く老舗鮮魚卸店「カネカ神田」(東幡豆町)に嫁いできたのは10年前のことです。

目の前の海で水揚げされた新鮮な魚のおいしさに感動し、魚料理のレシピを紹介するブログを開設。
店に買いに来るお客さんにもレシピを紹介するなど、三河湾で採れた魚や魚料理の魅力の発信を始めます。

やがて子どもが生まれ「おいしい魚に小さいころから親しんでほしい。魚を離乳食に使ってみよう」と考えますが、ただでさえ作るのに手間の掛かる離乳食。
魚を使うには大きな壁があると感じていました。

自分の経験をもとに、魚を使った離乳食セット「ととBaby(ベビー)」を開発。
下処理をした新鮮な魚の切り身を10グラムずつ真空パックで販売。

「最後まで調理したものを売ることもできるけど、大切なのはお母さんの愛情。家庭でゆでたり、すりつぶしたりして、魚を使うきっかけにしてほしい」と、国産で天然、鮮度の良い魚を使っているので安心して使ってもらえると胸を張ります。

「西尾では、スーパーや産直で新鮮でおいしい三河の魚を買える。本当にぜいたくなことだし、お母さんたちが良い魚を選べれば、子どもたちも魚が好きになる。魚それぞれの魅力を引き出したり、魚の選び方や料理法を伝えたりして料理の選択肢を増やす手伝いができれば」と目を輝かせる光さん。
料理人として、魚屋の嫁として、主婦や母として。さまざまな立場を経験しているからこそ、さまざまな人に寄り添いながら、魚の魅力を伝えています。

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